忙しいだけの人と、成果を出す人の違い

「忙しい」と口にする人の多くは、実は“仕事”ではなく“作業”をしている。
仕事とは、決めること。 目的や方向性を定め、何をすべきかを判断する行為である。 作業とは、決められたことを行うこと。 指示やルールに従って実行する行動にすぎない。
もちろん、スタートアップや小規模事業では作業を避けて通ることはできない。私自身、ここ2週間は徹底的に作業に没頭していた。誰よりもストイックに、自分の時間のすべてをそこに投じた。
作業だけでは成長しない
しかし、ずっと作業に追われるだけでは、事業の成長は望めない。なぜなら、作業に多くの時間を費やすほど、仕事に使える時間が削られてしまうからだ。
たとえば、
- 毎日同じルーチンの業務を繰り返す
- 目の前のタスクを片付けることに終始する
- 未来に向けた決断をする時間が取れない
こうした状態では、どれだけ長時間働いても状況は変わらない。むしろ、労働時間の増加が生産性の低下を招くこともある。
仕事と作業の分離が生産性を高める
本当に成果を出したいなら、仕事と作業を切り分ける必要がある。
1. 何を決めるべきか明確にする 作業をする前に「この業務で決めるべきことは何か?」を考える。決めるべきことが明確でないと、作業に追われるだけの状態になりやすい。
2. 決めることに時間を割く すべての作業を自分でこなす必要はない。意思決定に集中し、それ以外は外注や自動化を検討する。
3. 仕組みを作る 単純な繰り返し作業は仕組み化する。マニュアル化、ツールの導入、外部リソースの活用など、作業の負担を減らす工夫をする。
時には嫌われる覚悟も必要
仕事と作業を明確に分け、成果を出すための行動を取ると、周囲との摩擦が生じることもある。特に、慣習や「今までのやり方」を重視する環境では、新しいアプローチが受け入れられにくい。
私自身、目的達成のために時には厳しい決断を下し、周囲に迷惑をかけることもあった。しかし、それ以上に喜んでくれる人がいたのも事実だ。
常に未来を見据えた行動を
作業をこなすだけではなく、その先にある成長を意識しよう。
- 今の業務は、未来の成果につながっているか?
- 目の前の作業をこなすだけになっていないか?
- 決断の時間を確保し、より大きな価値を生み出せないか?
単なる作業員で終わるか、それとも未来を創る仕事をするか。それを決めるのは、自分自身の選択次第である。