プレゼンの型

ビジネスの場では、相手に分かりやすく、論理的に伝えるスキルが求められます。特にプレゼンテーションや営業、社内報告などで、どのように話を構成するかが重要です。文章や話の構成方法にはさまざまな種類がありますが、代表的なものとして「起承転結」と「PREP法」が挙げられます。

今回は、これらの違いを詳しく解説し、なぜビジネスの場ではPREP法の方が適しているのかを考えていきます。

目次

1. 起承転結とは?

起承転結(きしょうてんけつ)は、日本の伝統的な文章構成の手法の一つで、特に物語やエッセイ、文学作品などでよく用いられます。起承転結の基本的な流れは以下のようになります。

  1. 起(き) – 導入部分。話の背景や登場人物、状況を説明する。
  2. 承(しょう) – 展開部分。話がどのように進んでいくかを描写する。
  3. 転(てん) – 変化やクライマックス。意外な展開や重要な出来事が発生する。
  4. 結(けつ) – まとめ。話の結末や教訓を示す。

例えば、童話や小説では「ある日、〇〇が起こり(起)、その出来事が発展していき(承)、思わぬ出来事が起こり(転)、最終的にこうなりました(結)」という流れになります。

この構成は、物語性があり、人々の感情に訴えやすいというメリットがあります。しかし、ビジネスの場ではデメリットになることもあります。

ビジネスでの起承転結の問題点

  1. 結論が最後まで分からない
    • ビジネスの場では、結論をすぐに知りたい場面が多いですが、起承転結では「結」が最後に来るため、要点が伝わるまで時間がかかります。
  2. 論理性よりも物語性が強い
    • 物語のような流れは、エンターテイメントには適していますが、ビジネスでは情報を明確に伝えることが重要です。
  3. 相手が途中で離脱する可能性がある
    • 特に忙しいビジネスパーソンは、すぐに要点を知りたいので、起承転結だと興味を持たれにくいことがあります。

2. PREP法とは?

PREP法は、ビジネスの場で非常に有効とされる伝え方の一つです。PREPは以下の4つの要素で構成されます。

  1. Point(結論) – まず最初に、話の結論や主張を述べる。
  2. Reason(理由) – その結論に至った理由を説明する。
  3. Example(具体例) – 具体的な事例やデータを示して裏付ける。
  4. Point(結論の再確認) – 再び結論を述べ、話をまとめる。

例えば、「ビジネスではPREP法が有効である」という主張をPREP法で説明すると、次のようになります。

Point(結論):「ビジネスではPREP法が有効です。」

Reason(理由):「なぜなら、結論が明確で分かりやすく、相手に素早く伝わるからです。」

Example(具体例):「例えば、プレゼンテーションで起承転結を使うと、結論が最後になり、途中で相手の関心が薄れることがあります。しかし、PREP法なら最初に結論を伝えるので、聞き手が話の全体像をすぐに理解できます。」

Point(結論の再確認):「したがって、ビジネスの場ではPREP法を活用するのが最も効果的です。」

このように、PREP法は非常にシンプルで、相手に短時間で要点を伝えるのに適しています。

3. なぜビジネスではPREP法が良いのか?

1. 結論が先に来るため、聞き手が理解しやすい

ビジネスでは、最初に「何を伝えたいのか」が明確であるほど、相手にとって理解しやすくなります。特に上司やクライアントは忙しいため、冗長な説明を嫌います。PREP法なら最初に結論を伝えるため、話の全体像を瞬時に把握できます。

2. 論理的に整理されているため、説得力が増す

PREP法は、主張→理由→具体例→再確認という流れが明確です。そのため、相手に納得感を与えやすくなります。論理的に整理された話し方は、信頼性を高め、意思決定をスムーズにします。

3. どんな場面でも使いやすい

プレゼンテーション、営業トーク、社内報告、メール、会議発言など、さまざまな場面で使えます。特にメールでは、冒頭に結論を書くことで、相手がすぐに内容を理解しやすくなります。

4. 相手の関心を引きつけやすい

ビジネスの場では、相手の注意を引き続けることが重要です。起承転結では話が進むにつれて関心が薄れる可能性がありますが、PREP法なら最初に結論を伝えることで、関心を持続しやすくなります。

4. まとめ

起承転結とPREP法は、それぞれ異なる目的を持つ構成方法です。物語やエッセイには起承転結が向いていますが、ビジネスの場ではPREP法の方が効果的です。

PREP法がビジネスに向いている理由

  • 結論が明確で分かりやすい
  • 論理的で説得力がある
  • さまざまな場面で活用できる
  • 相手の関心を引きやすい

これらの理由から、ビジネスではPREP法を意識的に使うことが推奨されます。プレゼンや会議、メールなど、あらゆる場面で効果を発揮するので、ぜひ実践してみてください!

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